大量退職者排出の2007年問題まであと1年とせまった新年、
あけましておめでとうございます。
こんな社会的に切迫感のある中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さらにそんな中、ラスベガスへ行くのは仕事とはいえ、やはり罪深いことだったのでしょうか。
そのバチアタリの全貌をここに公開。本日より連載開始。
特に意見をお持ちになっても、連絡くれなくて結構です。
だってここはゴミ箱ぎりぎりの場所ですから。   [2006.1.11] M

「ホントに行ったのか疑惑」が持ち上がったため、
急いで証拠写真掲載。 来週から他の写真も。[2006.1.15]
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更新記録/更新日時、更新部分の順。常に黒字が最新。
●[2006.1.12.1700] 1/3 0900−1000 up●[2006.1.13.0100] 1/3 1230−0200 up●[2006.1.13.0900] 1/3 1510 加筆修正●[2006.1.13.1030] 1/4 0720−0915 up、1/3 0915 加筆●[2006.1.13.2100] 1/4 0720 加筆修正、1/4 1000-1100 up●[2006.1.13.2300] 1/4 1210-1800 up●[2006.1.13.2300] 1/4 1210-1800 up●[2006.1.14.1130] 1/4 1900-2045 up●[2006.1.14.2200] 1/4 2100-0030 up●[2006.1.15.1900] 1/4/2100、2200 加筆、1/5全文 up

ここまで毎朝晩と続けた更新は、次回木曜までお休み。乞うご期待。
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 2006.1.3 「32」(サーティツー)

07:00/起床。前夜、荷造りの途中で飽きて爆睡。あわてて完成に持ち込み、タクシーを
Uターンさせてつかまえる。車中、どれほど飛行機を乗り継がなきゃならないかをクドクド
クドクド。ちなみに運転手さんもこれが仕舞いで、これから知人のお葬式に行くとのこと。
ふたりでぼやきながら京都駅へ。

09:00/M氏とE氏待ち合わせ。3人そろったところで伊丹行き(!1)のバスに乗る。

 補足
!1
:ここでぜひ説明しておきたいのは今回のラスベガス行きのルートである。なぜ伊丹なのか。なぜ関空ではないのか。国内ではない、海外出張である。ここのところはぜひKツリさんにカクニンしたいところであるが、とにかく「伊丹−羽田−成田−サンフランシスコ−ラスベガス」といった3フライト+1バス+サンフランシスコ滞在9-18の計32時間らしい。西海岸ってそんなに遠かったのか!?

10:00/伊丹到着後、集合ロビーへ。ちょっと早かったので各自最後の携帯連絡などしつ
つ喫茶店でウダウダ。まだ見ぬベガスへの想いを馳せつつ。でまぁ1時間前だしそろそろ
行くかぁ、と腰をあげゲートへ。ここで第一関門、なんとセキュリティに長蛇の列。「....」イヤ
な予感を抱えながらとにかく並ぶがいっこうに進まず。だれかがポツリと「間に合うかなぁ...」
いや出だしっからそんな。ようやく順番がきたころには10分前。ゲート近いし間に合うか、と
ホッとしたのもつかの間、アタシとE氏が「ピンポンピンポン!」靴脱いで、ベルトはずしてよ
うやく突破。M氏に「先行って足かけといてー」地下鉄か。ベルトしたころにはもう3分前。
ダッシュで乗り込みセーフ。もはや暗雲が垂れ込めるが、まだまだ笑顔で離陸。
30分遅れだけど。
 
12:30/羽田到着後、成田行きバスを待つ。ちなみにこのバス代は旅費外(!2)とのこと。
E氏「こんなのおかしい。」ごもっとも。
 !2:ここのところはさらに、電話を入れてでもKツリさんにカクニンしたいところではあるが、先を急ぐのでふたたび保留。
15:10/成田到着後、すぐに集合場所へ。ここで初めてシノシノ(!3)に会う。なんか久し
ぶりに見た30年前の添乗員みたいな感じのさえない男である。が、か弱い声で一応次の
行動を指示してくれたので従う。荷物を預けてチェックインを済ませ、再びシノシノのか細
い声で今後の説明を聞く。あんまり聞こえないのでキョロキョロしてると、すぐそこを通り
過ぎたのはマッチ
(?1)。そういえば前回ロサンゼルス行った時も、成田でアユ、ホテル
ではハタケヤマ。結構西海岸ってばイロイロいるのねぇ。とボンヤリ見送っていると、セキ
ュリティにすごい列ができているのでとにかく並ぶ。何か買い足したり、お茶したかったり
したかったんやけどなぁ。ようやくパスしてあとはスムーズにゲートから搭乗、と思いきや
ここでE氏とアタシが再び強烈なセキュリティチェック。いやもうボーディングパス通して
るし。体中おさわり&バッグ開けられ。ダンボール箱をころがす女とナイジェリア人がそん
なに珍しいのか。一見旅なれたビジネスマン風のM氏はスルー。が、見ればこれもやはり
止められ、押し問答。どうやら持ち込みの箱が大きすぎて納める場所がないとか。今ここ
で言われてもなぁ。でもま、確信犯の3人組はムリムリ乗り込む。


18:00/少し遅れて機上の人となる(アタシタチのせいか?)。席はなぜかみんなバラバラ。
E氏の横がシノシノで、「変わりましょうか」とのお申し出。ラッキー通路席。もちろん変わっ
てもらって離陸。すでに日は暮れ疲れ気味。成田ってこんなに遠かったのねぇ。
!3:もちろん仮名。ツアー申し込んだときからの担当者さんであり、アタシタチの旅のお供をしてくれるはずの頼りになる男、のはずだった...もちろん「か弱い声の添乗員」というのは決してあてにしてはいけない、ということは後に判明。


?1: ここで知らない人のために解説。マッチこと近藤真彦はトシチャン、ヨッチャンとともに遠い昔ジャニーズアイドル歌手でした。いまでは必ずものまね王座決定戦などに登場する「ギンギラギンにさりげなくぅー」というあの歌が当時大ヒット。今では歌って踊れるF3レーサーとして活躍中。ちなみにアタシが好きだったのはヒガシくんでした。ごめんごめんやっぱ古い?
今は、カメナシくんかなぁ。。。
ま、とにかくそんなマッチはじみーなオバサンとオジサンに連れられて顔を隠しながら足早に。アタシ以外だれも気が付いてないよ。
20:00/最初の機内食。満腹で一気に眠気が襲いドロドロに。9時間のノースモーキング
を耐えるには睡眠が一番。その後すぐに強烈なゆれが上下左右。基本的に睡眠薬飲ん
でるような状態に陥ってたので、気持ち悪さも怖さもゼロ。15分ぐらいでおさまったが、こ
の時期、西行きは大体こんな感じとのこと。眠くてよかったぁ。で同じ現象が到着2時間
前にも。これまた15分ぐらいエライことに。この時もまだまだドロドロのためセーフ。ただし
その直後に出た朝食のメープルシロップ臭にM氏ヤラれる。あの強烈揺れに完全にダウ
ンのところへ、ダメ押しだったらしい。先は長いぞガンバレ。
 
09:15/ここから西海岸時間、サンフランシスコ到着。入国手続きを済ませて荷物もOK.
ようやくまずはアメリカの地を踏む。ここから17:00まで空き時間。ツアー参加者は他にも
数名いて、シノシノの案内により市内観光へ。アタシタチはダウンタウンで降ろしてもらって
さっそく市場調査開始。ここのところは仕事がらみなので省略(?2)。途中昼食を食べて、
ちょっと旅行気分。さらに調査を再開したが夕方、空港へ戻るタクシーを拾うのに30分かか
る。小雨の中、すこしだけブチブチ言いながらでもまだスムーズ。
?2: そもそも設計屋のアタシがなぜロサンゼルスに行ったか。簡単に言うとラスベガスで毎年開催されるCESというでかい家電ショーがあり、そこに初出展する会社のお手伝い。英語がしゃべれるわけでもないのが、なんとなく展示会には慣れている、といったところで社内のOくんがプッシュしてくれたおかげ。で、このCESはアメリカ国内だけでなく世界中から出展および来場者あり。家電版ミラノサローネといったところ。この会社も電化製品を扱っていてその宣伝と市場調査が主な目的。なのでスーパーや家電ショップを見てまわり、同業他社や販売価格をチェック。
16:00/サンフランシスコ空港に戻り、集合を待つ。ほどなくツアー客全員戻り、チェックイン
へ向かう。が、面倒なことが発覚。なんと機内預けと持ち込み荷物にサイズ・個数制限あり。
持ち込み2個まで。預けも2個+サイズがオーバー。3人でトータル2個の荷物が持ってい
けない計算になる。イヤイヤあり得ないし。まぁ、だいたいちょっと多いけどね。そもそも見本
市に出展する展示物やなんかを持ち込もうとするのでこうなってる。先に送れればよかった
んだけど、なんせ年末ギリまで準備だったためしょーがない。とにかくE氏、カウンターで交
渉開始。横でなんとか箱を小さくしようと開封するも、ピチピチのためそのまま再梱包。末期
ガン手術の外科医の気分。結局、金で解決するか同じツアー客に名前借りて振り分けるか
選択肢が増えたので、当然名前借りて振り分ける。助かりましたー○○さん&E氏お手柄。

 

18:00/ゲートでスタンバイ。でもなんか具合が悪いらしく、あと30分あと15分とのびのびに。
結局21:00に搭乗。いやぁ荷物はうるさいわ、飛ばへんわアメリカウエスト。
1時間後、ラスベガスの街がキラキラと暗闇に浮かび上がる。アタシとE氏はそれがちょうど
見える側のシート。でもかなり近づくまでまたしても爆睡。そのキラキラが近づくのを見たか
ったM氏は反対の窓側でほとんど見えなかったらしい。負けるな!
でもその窓からバゲージ搬出口をかぶりつきでチェック。割れ物展示物を結局機内預けに
したのが気になってたらしい。エライぞ!でも割れたんですけど。。。

 
22:00/ラスベガス空港到着。ようやく。。。長かったよホント。お迎えバスで現地ガイドさん
登場。なかなかパンチのある「アタシほんともうアメリカ長いのよっ」 みたいな女性が、ホテ
ルまでの10分程度の中、次々とベガス案内+注意事項を繰り広げる。ほぼ右から左状態
で全員押し黙ったまま運ばれる。
 

22:45/ようやくホテル到着。ホントこれで解放される、と思ったのよねぇ。甘かった。。。
ここから怒涛のルクソールホテルツアーが始まる。ここはよくガイドブックにも出てくるピラ
ミッド型+スフィンクスで有名なとこ。とにかく広いらしく、部屋数4000以上とか。ホテル1Fが
カジノになっていて(どのホテルもそうなんだけど)もう迷うと一生出れないかも、みたいなこ
とになるらしい。さすがピラミッド。でそうならないために基本的な歩き方を学ぶ。登山か。
ドンドン歩きながらガイドさんは相変わらず説明ラッシュをかけてくる。もうただ黙ってついて
行くしかないのである。見落とすと一生帰れないから。2時間後にようやく解放。。。
もうとにかく荷物を部屋に投げ入れて、夕飯とビールにありつくころすでに01:00。
ものすごくおいしくビールをいただくために32時間かけて京都からやってきましたアタシタチ。


02:00/
とっちらかしたままデロデロで就寝。

 


 2006.1.4 「現場も遠いぞ&ハッピーバースデイ」

07:20/起床。とにかくシャワーを浴びてトランクかき回して8:20ロビーに集合。ここで今回の
ダントツキャラのO(?3)と合流(これ社内のOではなく外部の人。ややこしいので今後社内
側をOTにしよう)。今回の出展話を持ってきてくれた人物で世話役みたいなもんである。Mが
挨拶やらお礼やらしていると、8:30にツアー用のシャトルバスが会場まで送ってくれるはず、
が30分待たされることが判明。もちろんシノシノのか細い説明で。もう待つことには慣れてる
わよっ、と余裕で乗り込む。


09:15/出展会場のサンズに到着。インテックス大阪ぐらいの広さで、これは小さい方。
メイン会場は他にあり。ここからは現場担当のT氏(もう氏を付けるのが面倒なのでここから
全て敬称略で許して皆様) に誘導され受付をすませ出展者カードを首からぶらさげる。
これでようやく、仕事やーと気分が出てくる。でブースに行ってみると。。。ここでもやはり。
棚が足らん、サイン、スポットライトが付いてない、知らん荷物が山盛り置かれてる。
いやーんやっぱり続いてるのねん。動揺を抑えつつTに確認を依頼。だいたい朝から搬入
して昼には展示できて、午後ゆっくりできたはずやんかー! しばらくして足らないモノたち
やブース設営の完成は昼になる、とのこと。フン、こんなこと日本でもよくあることよ、と冷静
に「じゃちょっと待ちますか」ととりあえずコーヒータイム。

?3: とある大手メーカーを退職し、とある団体に属ながら虎視眈々と次の人生設計を描くエネルギッシュなオッサン。きっと今から人生折り返し。見習いたいものである。とにかく今後、この脂ぎったハンプティダンプテイと、朝から晩までご一緒することとなる。話題満載乞うご期待。












10:00/1Fロビーでお茶し始めて30分「はっ、カードがない!」そうか、やはり動揺してたか。
受付でもらったヒモと中身の紙はしっかり首からぶらさがっているのに、ホルダーと肝心の
登録証がない!ホルダーにちゃんとクリップしてなかったのねー。
一生の不覚。とりあえず
「来た道探してきます。。。」トーゼンあるはずもなく、「絶対なくしちゃダメですよっ」と言って
たTの姿も見えないので、最初の受付場所へ。これものすごお金いるんちゃうん?とビビリ
ながら、なくしたからもう一回くれ、みたいなことを言うと、あっち行ってこっち曲がったとこの
レジストレーションカウンターに行け、と(?4)。なるほど可能性ありか?たどりついて、「こ、
これホレ、これ落とした、アタシ、だからくれ。」「...ん?」「いやだから、これ、これないねん」
「ん?欲しいの?会社名は?名前は?」「TM。」 そこから オネエさんの怒涛の検索が始ま
った。ないのである。会社名も名前も。「イヤイヤ登録してるから絶対」。。。会社名はようや
く見つけたものの、名前がまだ見つからず。「じゃ他の人の名前は?」「OT。」。。。「ないよ、
ホレ」とコンピュータ側に招き寄せられて見るもOは何人か登録あれどもOTではない。「じゃ、
じゃぁMKは?」。。。「あった!」アー良かった。そこからきっとアタシの名前も、と期待。が、
やっぱり出てこない。もーいいや名前MKでも、と乱暴なことを考えてると「あったー!!」
「どれどれ!?」あるやんちゃんと。検索の仕方が悪いんちゃうんーネエさん。改めて発行
してもらい、しっかり留めてくれて満面の笑みで送り出してくれた。ごめんね後ろの人、メチ
ャメチャに時間とって。またまた平静を装い「お待たせしましたー」と戻る。

?4: 基本的にしゃべれない人である。義務教育で9年はもちろん受けてきたがそれだけである。受験は英語を避け、大学ではやむを得ず英語をとったがもちろん単位を落とし、2度目に挑戦した時には、就職決まってるわ、単位落としかかってるわでエライことに。結局、専攻科目のO先生、H先生が担当教官に頭を下げに行きこってり絞られながら取得条件を引っ張りだし、それに沿えるよう英語の出来るK先生が毎週予習復習の面倒を見、めでたく卒業できたというトンデモナイ学生である。そんなほとぼりも冷めた10年後、やっぱり英語できるほうがエエなぁ、と安易に友人のプチ英語教室に。そこで1年、やはりオバカクラスから這い上がることが出来ず頓挫。英語なんて二度とっと誓ってはやウン年。そんな人間でも耳は聞こえ、人生経験は重ねているのである。こっちの幼児語と身振りで先方はトラブルを察し、「ここはむり、コンピュータないから。あっちでしてもらいなはれ、ほれあのホールのとこ」ぐらいは雰囲気で分かるのである。「あーそ、ありがと」ぐらいのことも平気なふりして言えるのである。

11:00/ブースへ戻る。事態に変わりなし。世は事もなく。ってどないなってんねんT!
「プッシュしてるんですけどねぇ、昼には、と言うばかりで」アタシ「しょうがないですねぇ」
O「もっと強く言わな、アメリカ人には!一緒に行きましょか?」「どうぞ」。。。押し問答して
るうちにもはや昼をまわる。こっちが施工業者の直クライアントでもないし、優先してくれる
理由もないし、あっちこっちブース出来てないし。「コレ、待っててもどうしようもないし展示
も出来ないし、いったんホテル戻って夕方出直しますか。」と提案。「そやな」「そうしよ」と
足取り重くタクシーに乗り込む。内心、帰ったら一風呂浴びて少し寝て、ようやくのんびり
できるなぁとホクホク。がそこはさすが”海外出張”である。 M「なんか家電見れる店とか
ショッピングセンターあれば視察したいんですけどねぇ」よけいなことをっ!O、タクシーの
運ちゃんとペラペラやりあい「家電店のでかいのが5分ほどであるみたいやね、このまま
行きましょか!」 「あぁいいですね」えぇっ?帰らないの?一風呂浴びないの?「はぁじゃぁ
行きましょか。。。」 「あ、でもそこセキュリティうるさいみたい、大きいバッグ持ってると止
められるかも知れへんなぁ」「あ、じゃいっぺん帰りましょうかっ!」「いや大丈夫やと思う
んやけどなぁ」何を根拠に。うるさいよあの店って運ちゃんが教えてくれてるやんか。「でも、
止められてもややこしいですし。荷物置いて出直しましょうよ。」「いけると思うんやけどな
ー」だーっもー。数分の間すったもんだし、翻弄されたかわいそうな運ちゃんは、行く先が
次々と入れ替わるにもかかわらずそのたびに「いいっすよー」みたいな感じでとにかく走る。
結局、ホテルに向かいいったん大きい荷物をおろす。はぁぁ、ちょっと休憩できる、と思いき
や「じゃ、10分後にこのロビー集合で」「...はい...」ランチは...?

 

12:10/ロビー再集合。Mもようやく部屋の電話回線を開いてもらい一安心。今から行く
家電量販店はFry's ELECTRONICSというロードサイド店。戻るタクシーなんか絶対つか
まらない、とのことで念のためOが運ちゃんから会社の番号をもらう。確かに出口と入口
が別になってセキュリティが2、3人常駐している。入るともう家電だらけ。平日の昼間に
してはまぁまぁ入りもいい。こういうとこでアメリカ人ってガバガバ電化製品買うのかなぁ、
と歩いていると、本当にカートを家電で山盛りにした夫婦みたいなので通り過ぎていった。
めぼしい商品の前でメモしたり撮影したりしてる間に、エネルギッシュOは店員をつかま
えてひとしきり売れ筋商品の特徴や値段などをヒアリング。この辺はさすがである。見習
わなくては、と少し反省したりしていると、さんざん聞き倒して釈放したあげく 「アレあかん、
下っ端で何もわからへん」 それにしては彼の限界を越える情報を聞き出してたよアンタ。
しかもさらなる情報を聞きにMをひきずり奥へ。待つ間、アタシとE(?5)は、割れた展示
物の修理工具を買出しに。といっても、見ても分からないのでついてまわってるだけだが。

?5: 情報収集&営業がらみな話なので2人は不要。で彼が何者かというといわゆる研究者、大学の先生である。飛行機の中でもずーっと何かのエネルギー計算を何枚もしていて英語より不可解な世界で生きている。あのボビーと同じナイジェリアから来日してはや10年、日本語ペラペラの安心してコミュニケーションがとれる外国の人である。ちなみに友人の旦那であるアメリカ人は、なんとかアタシにも英語能力を身に付けさせたいと思っていたふしが感じられる普及精神の高い人物で、少ししんどい時もあり、それに比べるとホントに楽である。

14:30/ようやくそれぞれ用事も済み、今日昼から合流することになっていた人と連絡も
とれ(携帯がスムーズに繋がらなかったのでゴタゴタしていた)、車で迎えにきてくれるこ
とに。 店を出て駐車場で会う。このKという人は(?6)ロサンゼルス在住の日本人。会期
中ブースを手伝ってくれることになっている。帰国時にも2、3度面識あり。これで5人1組
連日連夜のスタンバイOKである。

?6: あまり良く知らないのだがこの会社の仕事のアメリカがらみの時には仕事として手伝ったり、それ以外にもいくつか仕事を持っているようでさかんに電話がかかってくる。そもそも社長の知り合いで付き合いは長いらしい。この手の人は日本にもいっぱいいるので、通常ならあたりさわりのない程度で距離を置くところだが、Kの場合いわゆるナイスミドルなのである。しかもアメリカ的レディーファーストな行動&会話なのでオールオッケー。日本男児よちょっとは見習え!

15:00/ようやくデニーズでランチ。空腹こえて気持ち悪かったのでスープだけに。テー
ブル担当のKentは男前だけどボンクラ新人らしく、探し物は見つからないわ、出来上がっ
たものを取りに行くのは遅いわ、運ぶときにモノは落とすわ、かわいそうなぐらい。ここが
何軒目か知らないけど長くはなさそうである。出るときにKが「あれゲイですよ。」えぇっ、
なんでどこで見分けてるの。 「あの目つきとしぐさ、かなぁ」なるほど。かわいそうな、と
感じたのがそれだったのかなぁと納得。確かめてはいないが。車に戻る途中、タバコを
吸いながら歩いていると久しぶりに感じたイヤな視線が。はっと横を向くとMがオカン顔
でじっとタバコを見つめている。思わず手をそっとずらしてプチ不良満喫。

 

16:00/会場に戻る。変化なし。やっぱりね。そうじゃないかと思ってた。長丁場な空気
プンプンするもん。一応ひとしきり文句いいながらウロウロ。Tを見つけ出し状況を確認。

お約束の先行き不明な返事を聞き、やっぱりねぇと相槌をうち、でも棚だけでもついて
くれたら展示できるのになぁと一応ごねる。Oもさらにプッシュ開始するも空振り。するこ
ともないのでタバコを吸いに(?7)ウロウロする合い間に時々シノシノかTをつつく。

17:00/ヒマなので何か他に壊れてないか荷物開封してチェックする。M、自分で開けた
梱包をどうしても同じように再梱包できず。 開けるなよもー。すでに分かっていた壊れ物
はEが明日朝ここで直す、とのこと。

18:00/6時間かけてロサンゼルスから車できたKが、かなりくたびれ顔に。さすがのOも
立ち話に飽きた感じ。Mに「キリがないから先に帰って打ち合わせとゴハン済ましてて。済
んだら連絡するから」と追い出す。大勢で待ってること事態に気分的に疲れてきてたので
少し楽。その後も「あと30分て言ってる」攻撃は続く。1人なのでもうどうでもいいやモードに。
Tと立ち話しながら大工と電気屋を待つ。

?7: 今回一番恐れていたのは喫煙場所である。どうせ会場はばかでかいだろうし、外まで出なきゃ吸えないだろうし頻繁には行けないなぁ、とあきらめていた。が幸いだったのがアタシタチのブースはかなり奥でむしろ班出入口が目と鼻の先。もしやと恐る恐るセキュリティの目を盗んでドアを開けると、もうプチ不良満載。やっぱり。トラックや建材の間で吸いまくりの地面に捨てまくり。そういえばホテルでもレストランでも制限されてるとはいえスモーキングスペースがあった。ロサンゼルスでは考えられない別世界である。あぁここはやっぱり「罪の街ラスベガス」なのね。酒とタバコと女とギャンブル。溺れる者は何も掴まないのである。そしてそのなれの果てが、そこらへんのウェイターや清掃員でしのいでいるらしい。街を出ることもできず。 合掌。


19:00/ようやくCESの現場管理風人物がやってくる。「待ってたよアンタを!」 で、コレコ
レコレコレがまだ。。。」「オーケイ。確認するよ」確認はもういい!大工をよこせ!大工を。
再び待ち。Tが棚位置のスミ出しを始めたので形だけ手伝う。それでもヒマなので、タペス
トリー用のフックを針金細工してみたりする。と、ようやく1人おじさん登場。「ここパンフケ
ースまだ?」「うん」「じゃコレどうぞ」はぁぁ。こんなん頼んでないけど料金セットものらしい。
タダに弱いので受け取る。

19:20/ゴミ箱が到着。これは要るもの。「とられるから隠しといた方がいいよ」うーん。
どこも同じ状況らしい。必死。カウンター内に大事に格納。


19:40/電気屋やってくる。ようやくスポットライト2ケ&通電。と、球が1つしか付いてない
のでは!どおいうこと?球をもらいに走り回るも手に入らず。戻ってきたら付いてた。オイ。
この間Tは、社名板奪取に奮闘中。ほどなくムリヤリ取ってくる。


20:00/ようやく棚到来。位置を指示してとっとと取り付けてもらう。気のいい大工「がんば
って商売しろよ!」と軽やかに去る。オマエもな!

20:30/Tの携帯からMに連絡してもらい完了の旨伝える。食事これからとのこと、車で
迎えに来てもらうことにして、その間に工具等々片付け。とそこへバタバタと他ブースの
人が。 「このネジに合うスクリュードライバー持ってる?」「んーこれかな?」 「お願いちょ
っと貸して!」「ダメもう帰るから」「ちょっとだけ!」「2分で返して」「OK!」ホンマか?会
社名確認してやむなく見送る。5分後走りこんできた。悪いねニイチャン。

20:45/Tにこまごました残を明日朝必ず、と確認して外に出る。E会うがMいない。「ブ
ースまで迎えに行ったみたい」 イヤイヤだから車のとこにいててって言ったやん。10分後
「入れ違いやったなー」野中の1本道じゃないからさ。ごくろうさま。


 

21:00/私、本日1/4が誕生日(?8)。お祝いをしてくれるとのことで(もちろん行く前から
クドクドクドクド宣伝済み)、 5人1組でプライムリブがおいしいという有名なレストランへ。
少し予約時間に早かったので待ち。向かいのウエイティングバーではフットボールの試合
で、みなさん盛り上がり中。すでにアメリカ満喫。

21:15/案内されたダイナー席で真ん中に座らされ、左右に男性を2名づつ配置するとい
うゴージャスな歓待をうけ、ちょっと手洗いに、とはとても言えない状況に。ドタバタして汗
かいてちょっと薄汚れた状態のまま、こんな素敵なお店には来たくなかったなー、早く帰
ってシャワーしたいなーとバチアタリなことを思いながら、Oの、どれほどここの肉がおい
しいか、というレクチャーをしばらく受け、ようやく乾杯。

21:45/前菜をぽちぽちつまみながら、KやOの家族の話になる。それぞれ写真を持た
されており、それを各自回して一通りの感想を述べる。Oの写真は全員集合のアメリカス
タイル。もうすぐ下の娘さん(確か20代後半)が結婚式とかで盛り上がる。「しかし、上の
娘がなぁいってくれんと」「(上っていったいいくつ?ドキドキ)でも2人ともいなくなると寂し
いでしょうに」「イヤイヤあんないつまでもいててもなぁ」。。。ごめんねパパママ、親不孝
なアタシを許してください。


22:00/ワゴンでやってきたウエイターからそれぞれ切り分けてもらい、しばらく無言で
肉を切り刻む。確かにアメリカにもこんな柔らかい肉があるのか、という感じ。最後に
バースデ−ケーキを持ってきてくれたオネエさんとともに、全員で歌ってくれる(?9)

23:40/ホテルに送ってもらい、ようやく解散。1Fカフェで1人、ポットのコーヒーをがぶがぶ
飲みながらやっと落ち着く。今日も長い1日。あまりに。ひょっとして1日は30時間なのか。

00:30/部屋に戻って荷物を片付け念願のお風呂。明日からは9時6時だし、夕食後解散
してもせいぜい9時、大丈夫イロイロ楽しめるはず、と期待大。02:00就寝。

?8: ここのところは追求してはいけない。でもどうせ皆さん「いったい何歳?」とよぎるに決まっているので、神田うのぐらいから森光子の間ぐらい、と言っておこう。



?9:なんだかんだいって嬉しいものである。なんといってもラスベガスで誕生日を迎える、というゴージャス&グラマラスな感じは最初で最後か?思えば幼い頃から、お正月+冬休み、という派手なイベントにかき消されてうやむやにされてきた誕生日。友達からまともに祝ってもらったことがない、と学生時代、友人に訴えたらディスコ(!)で大勢夜通し祝ってくれ、これがほぼ初めてのバースディパーティである。あぁ、こうやって皆、歌ってくれて、プレゼントくれて騒いでくれる、というものなのか、と涙がにじんだ記憶がよみがえる。誕生日万歳。

 2006.1.5 「想定外、やなぁ」

08:30/ロビー集合、のはずだった。が、Mの電話で集合時間に目覚める。大失態である。
「す、すんません15分待ってくださいー」とりあえず服を着て飛び出す。バチか?何かの
バチか?何かだらけのまま、迎えに来てくれたKの車へ。「。。お、おはようございます、ご
めんなさい」「イヤイヤ疲れてたんでしょう」うぅ、突き刺さる。ちくちくイヤミをメンバーから
言われながら会場へむかう。とにかく今日一日だけでも感謝と謙虚、感謝と謙虚と自省。

09:10/会場着。ブースも完成し、社名板も正式なものに取り替えられている。あとは椅子
ぐらい。と展示作業はできるし感謝感謝、とさっそく皆で荷物の開封にとりかかる。
が、たちまち問題発覚。この大量の空箱をどうしたら?捨てることは出来ない。あわてて
Mが電話で、駐車しにホテルへ戻っている最中のKを呼び戻し、車にとりあえず積んでも
らうことに。その後、ラッキーなことに隣のブースがドタキャンで出展中止した事が判明。
そこへドンドン突っ込む。渋滞の中、会場へ再度むかっているはずのK車は用済みに。

09:30/展示を始めるが、会場詳細が分からないまま想定で準備してきたので、とりあえ
ず予定通り設置してからちょこちょこ変更しようかとドンドン置いていく。と、Oが「それは
こっちの方がええんちゃうかなぁ」「それは置かないほうが」とウルサイウルサイ。いっぺん
置かしてくれ。後でいいように変えるから。それでも「それはこっち」だーーっ!「ちょっと黙
っててくださいっ!」感謝も謙虚も自省もイキナリぶっとびである。空き箱にまみれながら、
さらに覆いかぶさるOのダミ声を無視し片付け。おとなしいMもさすがに「分かりますけど、
いっぺん置いてから」ともう少しソフトにフォロー。大人である。Eは一連の騒ぎをどこ吹く
風と、マイペースで電気モノの修理に没頭。学者である。

10:30/ようやく客を迎える体勢が整う。すでにオープン時間は過ぎているが、メイン会場
が10:00からのため、まだ人はまばら。ビデオカメラをホテルに忘れてきた事に気づく。
ま、明日撮ればいいやと一服。

11:00/そろそろ人出も増え、立ち寄る人が。M、さっそく会話にトライするも1往復しか続
かず。出発ギリギリまで想定問答(?10)を作成していたのに。「想定外やなぁ。。。」とへ
こむ。 大丈夫、EもKもOもペラペラだからさ、とさらに一服。

13:00/交代で昼食をとりに会場内のカフェへ。セルフだが高い。雪山状態である。500ml
の水ペットが3ドル!。。。水が400円か!?パンとコーヒーを合わせれば1000円越え。
先行き不安になりながら番茶のようなコーヒーをすする。

18:00/閉店(?11)。5分後追い立てるように会場ベース照明がバチンと消される。いやぁ、
初日が終わりましたねぇ、となんかしみじみしながらやはり5人1組で夕食へ。

18:30/ビュッフェスタイルのレストランへ。誕生日の人がいたらタダになるとのことで、さっ
そくタフネゴシエイターOが交渉。アタシ?アタシは昨日よ、と思いながらとりあえずニッコリ
笑ってみる。が店員、負けじと笑顔で「じゃ、ID見せていただけますか?」だから今日じゃな
いし。 しかたなく「昨日なんですけど」とかモゴモゴしながらパスポートを渡す。案の定、戻
ってきた店員は相変わらずの笑みで「申し訳ございません、やはり当日の方のみ、とのボス
の返事で」ごめんなボス、いらん時間とって。席に案内されて見回すとほぼ満席。1人300
0円で食べ放題にお客様もう夢中である。Oの「こういうのが結局お得で美味しいんだっ!」
というレクチャーを受けながらカニと寿司をつつく。Kが日本酒を頼んだので少しもらう。
くぅーっ効くー焼酎なんかくそくらえやっぱ酒はポン酒よ!と少量でデロンとなる。まだまだ
続くOのレクチャーはボンヤリ遠くなり、貝のスープで〆。

20:30/部屋に戻る。初めてこんなに早く戻れたし、後でウロウロしに行こう、と思いながら
服のままベッドへ倒れこむ。目が覚めたら0:00。完全に酔い覚めでその後まったく寝付けず。
そのまま朝に。あきらめてカジノでも行けば良かった。

明日もまだまだ続くよ。










?10
:見本市での質問ってある程度想定はできるし、確かに聞き取りもできるんだけど、とっさに英語が出ないのよねぇ。痛感。一往復では問答にならない。ちなみに、昨年4チャンネルの昼ドラでやってた「貞操問答」はかなりオモシロかった。ウエットなテーマを乾いた問答で菊池寛炸裂。そのあとにやってた一条ゆかりの「デザイナー」はがっかり、と蛇足情報。




?11:ブース内接客での会話は仕事の話になるので、よっぽどのおもしろトピック以外は今後割愛。